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さくら荘のペットな彼女 10 巻

少し前の話でずか、俺妹に続いてこちらも完結しましたね。

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さくら荘のペットな彼女 12 巻。一人でパンツも穿けないけれど、類まれなる画家としての才能を武器に一流の漫画家を目指すヒロインましろに対して、ごくごく平凡で挫折ばっかり味わっている主人公 空太という、能力格差カップルをテーマにした作品。作品中では才能を発揮しまくって成功し続ける彼女に対して、現実の壁にぶちあたって挫けそうになる主人公という対比が幾度となく描かれると共に、空太のエゴにも鋭く切り込む切れ味の良さを見せ続けた作品ではありましたが、物語の終着点としては無難極まりないところに落ち着きましたね。

(ネタバレ反転)仕事では全くいいところなしでましろの後ろばかり追い続けている空太という構図に対し、プライベートの関係性では冷静に二人の理想の関係を模索できる空太の後ろを自分の感情を持て余すましろが追いかけてくるという構図を持ち込むことで、空太にも見せ所をうまく作った……わけなのですが、個人的にはちょっと微妙な感じがしなくもなかったり。そもそも「どうやっても彼女に勝てないみじめな主人公」という構図を作品の軸として進めてきたのに、最後の最後にそこを逆転させてしまうのはちょっときれいごとが過ぎるだろう、と思わなくもありません。いったん距離を置こう、というプラトニックラブな展開は、まあ物語としての妥当な帰結ではあるのですが、ちょっと物足りなさは残る終わり方でした。……とか思うのは、ななみんを振りやがった空太への恨みとかいう気がしなくもありません(ぉ。(※ ななみんはある意味、平凡であるが故に振られてしまったわけですが、ななみんと空太こそが平凡カップルとして釣り合っている、という構図で描かれていたので、最後にましろんと空太がバランス取れてます、という構図になるはちょっと反則じゃないかなーと思ったりするわけです。はい。)

賛否両論で炎上しまくっている俺妹に比べると、amazon ではかなり高い評価が並んでいますが、重たいテーマだった割にはちょっと綺麗すぎる結末だったのが自分的には少し残念なところでした。よい作品であることには違いないのですけどねぇ^^。


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