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ネゴシエーション力。

さてさて、今日は先日、Web 拍手のエントリを読んでて思わず苦笑いしてしまった話を一つ。

> ECOの話題は正直いらないので、この手の話をもっと増やしてください

www。って、笑ってる場合じゃないですか^^。ちなみにこの Web 拍手がついていたのは先日の「マルコフニコフ則。」のエントリなんですが、いやいや思わず苦笑いしてしまったり。というわけで、リクエストにお答えしまして、ちょっぴり真面目なエントリを書いてみるテスト。

この Web 拍手を読んだときに、私が真っ先に思ったのは、この Web 拍手をしてくださった方は匿名じゃなくても同じことを面と向かって言えるのだろうか、ということ。おそらく普通の感覚を持った人なら、少なくとももうちょっと言い方は考えるだろう、と思うんですよね。

もしこの Web 拍手に、売り言葉に買い言葉で応酬するなら、別にあなたのために blog を書いてるわけじゃない、とか、別に無理して読んでもらわなくても結構、となってしまう。実際、趣味でやってる個人の blog に注文つけるなんて常識的に考えてもどうかしてるし、読み手には読む自由と共に読まない自由があるわけで、読みたいエントリだけ拾って読めばいいじゃん、それを書き手の方に押し付けるなんてあなたどんだけ偉いんですか;、という話になるわけです。

でも、たぶんこの Web 拍手を入れてくださった方は、私がこんなこと書いたらめちゃめちゃ怒る、と思うのですよ。ちょ、お前、読者様に向かって何言ってやがりますか;、と。もうこうなってくるとただの不毛な言い争いにしかならない。つまり、お互いが自分にとっての正論をぶちまけても、誰もハッピーにならないんですよね。

blog を例にとるのなら、書き手側である私にとっては、

  • blog は私が個人的な趣味で好き勝手にやってること。特に ECO のエントリ書くの楽しいww。(← 自分的正論)
  • だけれども、せっかく読んでくれてる人がいるんなら、出来る限りは読み手のことも考えて書きたい。(← 読み手に対する気遣い)

という 2 つの話がある。そして読み手側である人にとっては、

  • 自分の貴重な時間を割いて、わざわざ読んでる。自分にとって価値がないエントリなんて読みたくない。(← 自分的正論)
  • けれども、書き手もそれなりに時間を費やして書いてるわけだから、あんまり身勝手なお願いをするわけにもいかない。(← 書き手に対する気遣い)

という 2 つの話がある。お互いが自分にとっての正論をぶつけ合うと、

「ECOの話題は正直いらないので、この手の話をもっと増やしてください。」
「っつーか読みたくなきゃうちのサイト来るなよ。」

という素敵なケンカ状態になってしまう。けれども、お互いがお互いの事情や心情を慮れば、

「ECO の話題も楽しいんですけど、自分的にはこの手の話ももっと増やしてもらえると嬉しいですね~。」
「んー、そうですか^^。まあじゃあもうちょい増やしますかねー。」

という流れになって、要求を受け入れやすくなる。自分の感情を中心にして相手にストレートにぶつけてしまっては、ケンカになるばかりか、結果的に自分の要望を全く受け入れてもらえないんですよね。

# ちなみに、ECO の話題が楽しいなんて思ってない場合にはそんなこと書けない、という人もいると
# 思いますが、そういう場合は ECO の話に触れないか、または話題の幅が広いのは嬉しいんですが、
# みたいな書き方をすればよい話。

簡単に言えば、相手の立場や心情を慮った上で、相手が受け入れやすいような形でコミュニケーションを取る。これは特にビジネスの場におけるネゴシエーション能力の根幹をなす要素の一つですが、自分の気持ちよりも結果を優先させて物事を考えることはビジネスの上ではものすごーく重要。自分の感情だとかプライド(という名前の見栄)だとかが邪魔をしてそれができない人は少なくないのですが、いやー、それでは思うような結果は得られないよ??と思うことはよくあったりします。

# ……などと偉そうなことを書いてますが、自分もそんなにうまくはないです;。

とまあいろいろ書いてますが、ちなみになぜ私が雑感系のエントリをあんまり書かないかというと、ああいうエントリとかこういうエントリばっかり書いてるとお説教 blog になっちゃうからです;。基本的に、こういう話って自分で気付くように努力することが大切なのだと思ってて、こういう話ばっかり情報発信したくない、ってのがそもそもの理由にあったりします。や、自分は適度にゆる~~い blog (でもたまに真面目な話もある)の方が気楽で好きなのですよ、ええ。


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コメント(1)

ちょい日が経ちましたが微妙に気になったので。

これ真面目に反応してますが、ちょっと違う文脈の話じゃないかと
直感的には思いました。殺伐系の日常会話とでも言えばいいのか・・・
要は、「万が一にでも相手が考えを変えてくれれば儲け物、駄目でも元々」
程度の話で、互いに深い顔見知りでないことを前提とした薄い関係での
機械的な処理じゃないかと思うんです。こういうの若者が多い掲示板では
たまにありますよね。この人も仮に反論されたとしても、スルー力が高くて
次の瞬間には綺麗に忘れて別のページでも閲覧してるんじゃないでしょうか。
まぁ計算上は成り立つ話で、冷徹な損得勘定だけかなと。

逆に団塊の世代あたりを見てると、2chとかの適当な書き込みに
本気で怒ったりする人も多く、そういう反応をする物ではないという合意が
必ずしも共有されていなかったりもします。今回の件、若干そういうのに近い
印象を受けたのですが。

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