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書評:出社が楽しい経済学2

今日はこちらの書評を~。

20091107b

えーと、出社が楽しい経済学2。以前、このシリーズの 1 冊目をこの blog でも取り上げたのですが、実は最近、第2シリーズに突入したようで、2 冊目の本が書店に並んでいた次第。さすがに 1 冊目でおいしいネタは使い尽くしてしまったせいか、2 冊目で取り上げられていたのはなかなか難しい内容が多かったのですが、

  • ロックイン
    ポイントカードなどは「得した気分」になるが、実際には選択機会が奪われている。
  • コミットメント
    「安売りはしません」と宣言することで、安売りに対する期待感を削ぐことができる。
  • ヴェブレン効果
    値段を敢えて高く設定することで、消費者の勘違いを引き出すことがある。
  • 心の会計
    シチュエーションによって、お金の重みの感覚がかわってしまうことがある。
  • スクリーニング
    面倒なことを敢えてやらせることで、その気のない人をふるいにかけることができる。
  • 勝者の呪い
    ヤフオクで落札すると、「実はもっと安く落札できたかも;」という悩みに陥る。
  • レントシーキング
    供給量が限られていると、経済的に見て無駄な争いが生まれることがある。
  • 規模の経済性
    規模が大きくなると、固定費については圧縮効果が働く。

といったところ。中でも面白かったのは「勝者の呪い」。これはオークションにおいて、仮に落札できたとしても、「実はもっと安く落札できた(=損をした)」という結果に陥る問題なのですが、この問題を避けるために、オークションにもさまざまな変形パターンがある、ということを解説しているのですね。

  • ファーストプライスオークション
    最も単純なオークション。この方式だと、先の「勝者の呪い」が発生する。
  • セカンドプライスオークション
    一番高い入札をした人が、二番目の人の入札金額で落札できる仕組み。
  • ダッチオークション
    高い価格からはじめて、どんどん価格をおとしていき、最初に声をかけた人が購入できる仕組み。

なるほど確かにヤフオクを見てみると、セカンドプライスオークションに近い仕組みをシステム的に実装しているわけで、そういうことなのかー、と納得。なかなか面白い本なので、興味がある方は読んでみるといいかも?^^


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