今日はこちらの書評をひとつ~。
ええっと、新幹線の科学。以前に紹介した、「ボーイング 777 機長まるごと体験」と同じシリーズの一冊なのですが、いやー、これは非常に面白い。主に東海道新幹線に導入されている N700 系を中心として、新幹線のハイテク装置の数々に迫っていく、というものなのですが、単に乗っているだけでは分からないハイテク技術の数々が紐解かれているのでかなり面白い一冊になっています。
この本の面白いのは、新幹線の車体などの解説に留まらず、その周辺のテーマまで含めて扱っているところ。駆動系、電力供給、車体、客室、運転、線路、安全、旅客サービスなど、ほぼ新幹線にかかわる基礎知識を網羅的に一冊にまとめてあって、これを読めば新幹線マニアになれる、といわんがばかりの一冊。びっくりしたのは、新幹線は在来線と異なるメカニズムで構成されているところが極めて多いということで、ほとんど独自の専用設計の車体と線路が使われているのですね。まあ考えてみれば当たり前と言えば当たり前なのですが、これだけの開発費用とメンテナンス費用が投入できるのは、特に東海道新幹線がドル箱路線だから、なのでしょうね。
普段から新幹線を使う人は、おそらく興味深く記事の数々を読めるはずなのでかなりおすすめ。ぜひ読んでみてください。
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