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モラル維持の難しさ。

先日、でじくま氏のサイトで見かけたエントリの話をひとつ。

> それにしてもマスコミの中の人でも真摯に事実に向き合う姿勢が見られる人もいるというのに、世に出る記事や番組になると事実と懸隔したフィクションがまかり通ってしまうのは何故なのでしょうか。作っていて良心が痛まないのか、プライベートの姿勢と仕事での姿勢の差がいつも不思議です。

仕事柄、マスコミ関係の方と会ったり仕事をしたりする機会が多いので、「あ゛ー」と思ってしまったのですが、多分理由はすごく単純で、「そうしないと食っていけないから」、なんでしょうね。昨今、新聞にしろ雑誌にしろ、とにかく読者数が減っているので業界的には右肩下がり。そうしたしわ寄せは当然ライターのところにも押し寄せるわけで、目を引く記事を書かないと、そもそも仕事を維持できないという問題があるのでしょう。ほとんどの人は、仕事でモラルを守ることよりも、自分や家族の生活の方が大切なもの。必然的に、プライベートと仕事を割り切って考える、二面性を持つ人が多くなるのでしょう。

仕事でモラルを守るためには、それ相応の実力が必要になる。誘惑の多いこの世の中でモラルを守るためには、よほどの自己規律と、それを押し通すだけの実力が必要なのだと感じます。確かに、今まで仕事で様々な人を見てきた感覚としては、仕事で長く生き残る人は、仕事でモラルを維持できる人だと感じているのですが(昨年末のエントリにも書きましたが)、それをし続けられる人というのはどんな業界でもなかなかに少ないのかもしれません。

まあそれにしても頭の痛いのは、日本の場合だと、常に信頼に足るようなメディアはほとんど存在しないということなのかも。実際、経済誌としてのデファクトである某社ですら大衆紙としての性格も持ち合わせており、書かれている内容を鵜のみにできない側面を持っている。事実に真摯に向き合うライターも多いだけに、ごくわずかのモラルに欠けるライターが全体の信用度を落とすというのは残念でならないのですが、その一方で、そうした状況を招いているのが我々読み手自身でもある、ということは認識する必要があるのでしょうね。いやだって、結局彼らは我々が読みたいものを書いているだけ、という側面もあるのですから。

ところで話の元になっているゆかりんの話は全然知らなくて、そんなことがあったのかと内心驚きつつも、ライブレポを調べたところリセット & リスタートが行われたとか。雨降って地固まるとでもいうか、この辺の王国民の成熟度の高さはさすがだなぁと感心したのですが、やはり参加人数が多くなるとちょっとおかしな人が出てきてしまうのは仕方のないところ、なのでしょうかね;。残念な話です。


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