断言します、これはマジで神ゲーです。
次世代機 XBOX ONE のゲーム、FORZA HORIZON 2。FORZA といえば痛車ゲームとして超有名ですが、FORZA HORIZON はそのスピンオフ作品。FORZA はレースゲームやドライブシミュレータとしての方向性を強めていっているのに対して、こちらの FORZA HORIZON はライトなプレイヤー向けに調整されたもの……なのですが。
とにかく本気で素晴らしい。
というか過去プレイしたレースゲームの最高峰だと断言できます、いやホントに。
ゲームの特徴はこんな感じ。
- 広大なオープンワールド
- これがこの FORZA HORIZON の最大の特徴。正直どれぐらいの広さがあるのか全く見当もつかないのですが、端から端まで疾走した場合に 10 分~15 分ぐらいはかかるというトンデモなサイズのマップ。
- しかも凄いのは、それがオープンワールドであるという点。つまり、道から外れて道なき道を疾走することが可能。山を直接超えていくこともできれば、浅い川を直接走っていくこともできてしまう。高速道路の逆走も可能だし、街中の街灯を壊しまくって走ることも可能。マップのどこでも走れる開放感たるや、素晴らしいモノがあります。
- 加えてこのマップデザインが非常に見事。主にヨーロッパ(イタリアやフランス)をイメージしてマップが作られているのですが、港町や海岸線、山や川、めちゃめちゃ長い高速道路、田舎町に加えて空港や工場など、およそ思いつく限りの『レースゲームとして走りたい地形』のほとんどがマップ内に見事に調和しながら取り込まれています。さらにそのマップの作り込みもとんでもないクォリティの高さで、近寄って止まって見ても全く問題なく見られるというところが凄い。どんだけマップを作り込んでいるんだと小一時間問いたくなります。
- 天候変化と時間変化
- さらにこのマップ群を一段とリアルなものにしているのが、天候変化と時間変化のシステム。朝日の太陽のまぶしさ、夕暮れ時のたそがれ感、曇りや雨のどんより感、そしてなにより雨上がりの路面に反射する風景は圧巻のひとことにつきます。過去、これほどまでに美しいグラフィックスを見たことがないです。
- ディテールへの凝りようも驚きで、びっくりしたのは、時間の経過に合わせて影が移動していくのですよ。よくまあここまでやるなぁと感心することしきり。
- オープンワールドと調和したゲームシステム
- このオープンワールドには様々なレースゲームが仕込まれており、目的地に到着すると様々なレースゲームが始まるようになっています。自分の選んだ車のクラスに合わせた多彩なレースゲームが用意されており、サーキットコースを周回するもの、特定の道を走り切るもの、さらには列車や飛行機(!)と競争するものまで様々。レースゲーム難易度も調整がかなり効き、アシストも細かく設定できるのでライトユーザーにも気持ちのよいゲームに仕上がっています。
- そして素晴らしいのは、ロードトリップという、単に目的地まで走るだけというイベントが用意されていること。車を選び、風景を楽しんで目的地まで走るというのはまさにドライブそのもの。ライバルたちとクルージングして目的地まで向かうという、ただそれだけの作業が面白く感じるのは、マップそのものがよく出来ているからに他なりません。
- さらにやり込み要素も豊富。マップ中に隠されたボード類を壊して回ったり、すべての道を走って潰していったり、マップ中に隠された車を見つけたり。中でも楽しいのがバケットリスト(やりたいことリスト)と呼ばれるミニゲーム群で、荒野を疾走したり最高速を出してみたりと様々なお題が出されます。これも普通にプレイすると恐ろしい難易度なのですが、このゲームには FORZA 特有のリワインドと呼ばれる巻き戻し機能が備わっているため、ちょっとミスったら巻き戻してやり直しが可能。この仕組みのおかげで高難易度のバケットリストもかなり難なくプレイできるようになっています。おかげで実にストレスフリー。
- ちなみに BGM も秀逸で、ラジオをつけて走るという仕組みになっているのですが、このラジオがゲームの進行にかかわることをしゃべってくれたりするし、BGM もうるさすぎず適度にラフな感じの見事な選曲。もともと FORZA HORIZON はクルマと音楽を融合させたカーフェスティバル「Horizon Festival」というものが開催されている、という設定になっていることもあって、この辺はかなり気合が入っています。
このゲーム、しょっぱなから引き込み感が素晴らしく、船から降ろされてそのままフェスティバル会場へ海岸線に沿ってロードトリップ、という演出はマジで感動もの。体験版でプレイしたときに一発で引き込まれたのですが、こんな見事なゲームはそうそうないぞ、という感じ。以下のムービーを見ると雰囲気がわかるかと。英語で申し訳ないですが;。
一点だけ難点を挙げると、このゲーム、60fps ではなく 30fps なのですが、正直、上記のようなシステムを作ろうと思うと 60fps では全く処理性能が不足するのでしょう。ただ、幸いなことにガチなレースゲームというわけではないため、30fps でもそれほど気にならないのは確か。いやはや、よくもまあこんな化け物ゲームを作ったものだと感心します。
ちなみに XBOX 360 版と XBOX ONE 版がありますが、360 版はハードウェア性能が全く不足していて悲しいことになっているので、XBOX ONE 版でないと話にならないかと……というか、このためだけに XBOX ONE を買ってもいいんじゃないか、ぐらいによくできているゲームです。いやはや、レースゲームもここまで来たかと驚かされることしきり。ぜひ機会があれば見てみてください。
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