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五月人形。

blog のエントリが多すぎてタイムリーに書けなくなってますが;、今日は少し前の五月人形の話を一つ。

以前のエントリにも書きましたが、男の子の場合、生まれて初めての 5/5 が初節句で、将来の子供の健康と幸せを願って、ここに合わせていわゆる五月人形を飾ることになります。母方の実家から鎧兜や破魔矢などを贈るのがしきたりなのですが、困ってしまったのはそのサイズ。昔と今とでは住宅事情が大きく違うわけで、下手に大きなものを買ってこようものならそんなもの置けないよ、という状態に;。妹のところも姪っ子用に小さなひな人形にしたそうなのですが、そもそも値段もサイズも見当がつかないので、まずは 3 月頃にさらっとお店を見て回ることにしました。

3 月になるとデパートとかでは特設会場が作られるのですが、東京の場合には浅草橋の駅前に有名どころが揃っている(久月、秀月、善徳大光など)ので、そこを見にいけばだいたいの雰囲気は掴めるのだとか。……というわけで、まずはふらっと行ってみてきました。

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……結論。
これ無理。いったいどうしろと小一時間;;。

浅草橋の駅前の 3 店舗をざっと回ってみてわかったことはこんな感じ。かなり私見が入ってますが;。

  • 品揃え
    どの店も相当な数があります。さすがにデパートなどとはえらい違いで、改装中の秀月は少な目なものの、他は 100 品種近く展示されてます(もっとも自分たちが買えるものという意味だとそれほど選択の幅は広くない)。
    ネットなどでも品揃えは豊富ですが、オーソドックスな兜はともかく、やや変わった兜は現物見ないとディテールの判断が難しい、というのも実物を見てみるとよくわかります。(源氏兜はオーソドックスなのかどれも大差がないけど、武将兜はものすごくチープなものもある)
  • 兜の選び方
    圧倒的に多いのが源氏兜で他は少数派。お店の人に聞いたところ、選び方のコツとしては、① 基本的に魔除けの意味があるので、オーソドックスなのは金。② 赤系は初陣のイメージ、紫系は完成された武将のイメージ、③ 出世兜なので源氏兜がよく出るが、デザインや武将の好みで源氏以外の兜を選ぶ人もある、との話。
    ケース入りの兜は手入れの手間はないものの、分解して収納することができないため、収納時は意外に場所を取るのが難点とのことでした。
  • サイズ
    スケールがだいたい1/2~1/5 ぐらいまであり、1/3以下はミニチュア感が非常に強く、1/5になると完全にミニチュア細工。1/5 サイズのものに数十万円払うのはよほど小物細工が好きなミニチュアマニアなんじゃないかなぁ、という感じ。モノは確かにすごいと思うけど、そこまで大枚払うほどかな?と思ってしまうところも。
  • 価格・価格帯
    5 万円を下回るものはなく、だいたい 8 万円前後~50 万円ぐらいのレンジ。ただ、デパートなどとは異なり、主力ラインはだいたい 10~20 万円のレンジで、お店の人に聞いてみたところ売れ筋は 10 万ちょっとぐらいのラインなのだとか。
    いろいろな兜の価格を比較してみると、細工+原材料+ブランドでだいたい価格が決まってるような印象で、ベースが兜だけだと 8~15万円、そこに鎧だと +5~10万円、有名な人が作るとブランド料で +3万~8万円ぐらい、あとは素材とか工作方法で幅が出る様子。工賃部分が大きいせいか、サイズによる価格差はそれほど大きくなかったです。(なのでミニチュアでもかなり高い)
    ただ、10万円と30万円のものを比較してみると、確かに比べれば違いはわかるけど、片方だけしか見なかったら「そんなもの?」で済んでしまうような気がしなくもなかったです;。浅草橋で回った 3 店舗については、さすがにトップブランドだけあってか、どのお店も、一番安いものでもぱっと見は悪くなかったです。細部の作りの差で価格差が出ているのでしょうね。
  • ネット販売との関係
    ネットだと5万円を切るものもあるので型番をざっくりネットで検索してみましたがひっかかず。店頭用とネット用はモノを分けているのかもしれません。
  • 値引き
    あるお店で店員と話し込んだのですが、意外だったのは、速攻で値引き額を提示してきたこと。一発目でだいたい 1 割引ぐらい。……ということは、もしかして兜って、昔ながらの値引き交渉をしながら買うもの、なんでしょうかね?;

……とまあこんな感じなのですが、ようするに一言でいえば、ですね。

兜は日本の伝統工芸品。

なんですね。実際、ミニチュアサイズでありながら製法は本物と全く同じだったり、そこでめちゃめちゃいい素材使ってたりして、そりゃお金かかって当然だわと思ったりもするのですが、その一方で、そこにそこまでのコストをかける意味があるんだったっけ?;と思ったのも実際のところ。実際、見てみたところ、10 万前後の商品は結構中途半端という印象で、ちゃんとしたものはどうしても 20 万円は超えてしまう。一方、店舗販売でも値引き購入が可能なら最初からネットで買ってもよさそうだし、考えれば考えるほど、ここ頑張るところじゃないよなぁと思ってしまうワナ;。

……でもって、結局こうしました;。

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いやぶっちゃけびっくりする話なのですが、私の両親が未だ私の兜をしっかりと保存していたのですよ;;。実に 42 年前の年代もの……なのですが、保存状態が結構よいのでまだまだ使える。……というよりもなにより驚いたのは、この兜、恐ろしく巨大で立派なのですよ;。私の母方の祖父が、私と従兄にそれぞれ用意してくれたものなのですが、まさかこんなに巨大なシロモノだったとは……;。息子が名前を一文字譲り受けた祖父のものでもあるので、まあそういう縁でもよいかな……とか思ってしまうのは完全に親の都合のような気がしなくもないですが;、変に中途半端なモノを買うよりは、こういう兜を代々受け継いでいく方がよいような気もします。

# 自分は子供のころ、この兜をかぶって遊んだことがあるのですが、
# なんというか自分の息子も同じことをやりそうな気がします;orz。

ちなみに木札だけはそのままだとかわいそうだろう、ということで新調。さすがに自分の手書きだとうまくかけなさそうなので、amazon や楽天などの手書きの木札を作ってくれるサービスを利用。3,000 円程度とちょっと値は張りますが、達筆で描いていただけるのはありがたいですね。


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