さてさて、保活でかなり暗い話を書いたので、今度はちょっと明るい話を。出産後はイベント目白押しで、いろいろとお祝いやらなにやらやることがたくさんあるのですが。
地味にこれが大変です。
というか、そもそも何やるのー? とか、どうやるのー? とか;。
なんというか、その昔、結婚まわりでいろいろと苦戦したときのことを思い出しましたが、何をやるのか、ということに加えて、どうやるのかに関してもわからないことだらけで、結婚関係と同様、地方や家によるやり方やらしきたりやらがいろいろある様子。幸い自分の家はそれほどややこしい話はなかったのですが、それでもやるべきタスクやら調整やらはいろいろとありました;。
細かいところは別エントリでちまちま書いていくつもりですが、(ざっと書き出してみると、出産から 1 年以内での主要なイベントは以下の通り。(後ろの方のイベントは、前後関係が逆になることもあります。日程は無理に厳密にやらず、最近では日柄や母子の体調を見ながら調整するのが一般的な様子。)
[出生届(出産後 14 日以内)]
- 病院から出征証明書をもらい、役所に届け出に行くもの。
- 会社及び役所で大量のスタンプラリーをこなすため、一日仕事になる。
[母子退院(出産後 5 日後頃)]
- ベビーベッドやミルクなど、自宅での赤ちゃんの受け入れ態勢を整えておいた上で、二人を連れ帰ってくる。
[お七夜・命名式(出産後 7 日目)]
- 概要
- 昔は生後すぐの死亡率が高かったことに由来するお祝い。
- 家の党首が親戚などを招き、一族の長老に名付け親をお願いして命名式を行い、祝宴を開くというのが習わしだが、現代では、母子の退院祝いとして、両家の両親を呼んで祝うケースが多い。
- やり方
- 命名紙(こんなの)
- 生年月日、命名式の日付、親の名前などを記載して、神棚か仏壇に供える。(神棚がなければ鴨居や壁、ベビーベッドや赤ちゃんの枕元など目立つところに)
- 役所に出生届を出したら下げて、へその緒と一緒に箱に収め、水引をかけて保存する。
- 祝い膳
- ちゃんとやる場合は、赤飯と尾頭付の魚(鯛や出世魚)とか。まあ要するになんかの食事
- 命名紙(こんなの)
- 備考
- 赤ちゃんが動けないので、家に両親を呼んで仕出しや出前で食事会をするのが現実的。
- 退院日に併せてやってしまうのも一手。
- 命名紙に併せて、手形・足形を取ったりすることもある。
[一ヶ月検診(出生後 30 日前後)]
- 母子状態の確認のために、出産した病院で検診を受けるもの。
- 母子のみで検診を受けに行くことも不可能ではないが、サポーターがいた方がもろもろラクなので、両親にフォローを依頼しておくのが吉。
[内祝いの手配(出生後 20~30 日頃)]
- お宮参り前後の大安などの日に先方に届くように手配をすることが多い。写真やメッセージカードが必要になるため、少し早めに制作しておくとベター。
- 私の家の場合は、お返しに名入りのカステラをおまけでつけたのですが、名入れの品物を作る場合にはある程度のリードタイムがいるので、これもきちんと見込んで手配を進める必要があります。
[お宮参り(出生後約 30 日)]
- 概要
- 生まれた土地の守り神(産土神)に初めてお宮参りし、氏子の仲間入りをさせてもらう風習。
- 神社はテリトリーが決まっているので、自宅の産土神を調べてそこにお参りするのが正式。
- 男の子は生後 30~31 日目、女の子は 31~32 日目(床上げの時期)。
- 教科書的には上記の通りだが、実際には有名な神社に行ったり、時期もかなりずらして行っていることも多い。
- やり方
- 父方の祖母が、白羽二重の内儀を着た赤ちゃんを抱き、そのうえに祝い儀を羽織る。(母親はそばに付き添うだけ)
- しきたりとしては...
- 赤ちゃんの両親、父方の祖母の 3 人で行う。
- 祝い儀:男の子の場合は黒や紺の地色の羽二重地に染め抜き五つ紋、松・鶴・鷹などの図柄を配したもの。母方の実家が贈る。(この場合は母親の実家の紋) 家族も正装がしきたり。
- 現在では...
- 祝い儀をレンタルしたり、のちのち外出着に利用できるベビードレスを着せた赤ちゃんをケープやおくるみでくるむなど略式のケースが多い。 赤ちゃんがドレスなら両親や祖母もスーツやワンピースを着ることが多い。
- 神社では、神主の祝詞とお払いを受けて玉ぐしを捧げ、御初穂料で祈祷料を収める。
- その後、親戚やお世話になった家へお礼の挨拶廻り、内祝の品を配る
- 終了後は祝い膳を囲む。
- 備考
- 出産後のイベントとしては一番大きなものになるので、いろいろ事前調整・検討が必要。神社選び、やり方、ベビードレスや祝い儀などの手配方法、両家の服装、祝い膳の方法など。
- 全員が集まれる機会が少なければ、このタイミングで写真などを撮影しておくのも good。この場合はスタジオの写真撮影手配なども行っておく。
[初節句(生まれてから初めての 3/3 or 5/5)]
- 概要
- 将来の健康と幸せを祈るお祝い
- やり方(男の子の場合)
- 武者人形、よろいかぶとを飾り、こいのぼりをあげ、かしわもちやちまきを用意
- しきたりでは…
- よろいかぶとや破魔矢などは、昔は母親の実家から贈る
- 現在では…
- 部屋が狭いため、かぶとだけでも十分
- 飾る場合、5/5 の直前に飾るのは縁起が悪いため、4月の上旬には飾る
- 備考
- 五月人形(鎧兜)はかなり高価な品が多いこと、またサイズも幅広いので、何をどのように手配するのかは早めの検討が必要。
- ネットで安いものを手配する、あるいは親のものを転用するのも現実的。
[お食べ初め(出生後 約 100 日)]
- 内容
- 生後 100 日目に赤ちゃんに初めて食べ物を与える儀式。子供が一生食べ物に困らないように願うもの。
- 離乳食の時期、早い子だと歯の生え始める時期。
- やり方
- 両親を自宅に招き、赤ちゃんのために祝い膳を用意。親族で一番長寿のおじいちゃん・おばあちゃんがひざに赤ちゃんを抱き、食べる真似をさせる。
- 祝い膳:正式な膳は、男児は朱塗り。一汁三菜を基本に、尾頭付の魚(鯛など)、煮物、赤飯、香の物、汁の 5 つ。香の物には、歯固めの石と梅干。
……とまあざっと書き出してみましたが、これらについてはなるべく早い時点で両家の方針調整を済ませておくと後がいろいろとラク。生まれてしまえば、そこからざっと各イベントの実施時期が決まってくるので、あとはそこに向けてどのようにやるのかを決めておけばよい、という感じです。自分の家の場合には、Skype を使って両家の両親を集め、6 人で話し合ってざくっと方針を決めてしまいました。(伝言ゲームになるとなにかと大変なので;。) この辺は夫婦本人が主導で決めたりとか、いろんなやり方がありそうです。
またこれに関連してもう一点重要なポイントですが、この手のイベントはお金をかけだすとキリがないので、どの辺を落としどころにするとか、どの辺に力を入れるとか、方針を明確化しておくことも重要かなと思いました。ネットで調べてみると、ホントにピンからキリまでいろんなやり方をしてたりしますし、妊娠・出産・子育てに関しては、それを食い物にする巨大ビジネスが存在するのもまた事実。ちょっとの思い入れが積み重なるとえらい出費につながるので、この辺はしっかり考えておかないとまずいなぁ、と思ったりしました。
# いや実際、仕事用のパソコンとか買ってると、本当はこのお金で子供の何かを買ってあげなくちゃいけないんじゃないかと
# いう気がひしひしとしてくるわけですよ;。実際には仕事用のパソコンとかは必要経費なのですが、両親からいろいろしてもらった、
# という感覚があると、必要以上にとにかくなんでもしてあげたくなるところもあるので、賢くお金を使ってあげないとなぁと思ったり。
上記以外にも、自分の家の場合には、米寿を迎えた祖父(というか曾祖父ですね)に初曾孫を見せに行くという重大ミッションがあったりとか、これらに並行していろいろ友達が遊びに来たりとか、出産後はいろいろなイベントがあるものです(← なので落ち着くまでは blog 書くどころの話ではなかった次第;)。まあ振り返れば割と単純な話だったりしますが、第一子だと感覚がわからないのでなかなか大変なものですね;。
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