うーん、これはなんというか、微妙に評価に困る作品ですね;。
バンダイナムコから発売されているカーレーシングゲーム。PROJECT CARS。Oculus や Vive などの VR でも楽しめるようになっているゲームで、非常に評判のよい一作ということもあり、早速プレイしてみました。
が……なんというか、これは非常に評価に困る一作でした。いや間違いなくよくできているのですが;。
- コントローラについて
私はレーシングゲームはゲームパッドでプレイするのが基本なのですが、VR レーシングゲームはハンドルコントローラがないと話になりません。これは、ゲームパッドで左右のボタンをチョンチョンと押すのはハンドルを右に左に細かく揺らすような操作に他ならないためで、ゲームパッドだとすぐに酔います;。
PC 用の安いハンドルコントローラは残念ながらほとんどないのですが、とりあえず THRUSTMASTER T80 は Windows 10 でハンドルコントローラとして利用できるのでこちらを購入。残念ながら PC 用に作られたハンドルコントローラではないので PROJECT CARS 側では汎用の USB ハンドルコントローラとして設定するしかないのですが、まあそれでも普通にゲームになる程度には利用できます。 - コースについて
さすが最高峰と呼ばれるだけあって、数十以上のコースが亜種とともに収録されています。ニュルブルクリンク旧コースなどのレーシングコースだけでなく、カートのコースやドライブコースなどもあり、F1 のコースもモナコやスパ・フランコルシャンや鈴鹿など、名コースと言われるところはだいたいカバーされているのがうれしいところ。(※ ライセンスの関係で、鈴鹿はちょっとカスタマイズされて入っているようですが)
しかしその一方で、クルージングに適したコースはカリフォルニアぐらいしかない、というのも問題点。ガチのレースをすることしか考えられていないので、ふらふらとドライブできるようなコースはほとんどない。本来気持ちのよいはずの海辺のアジュールコース(モナコ)も、あまりにも高低差がありすぎて軽く酔います;;。orz - 車について
残念なのがここ。こちらもおそらくライセンスの関係か、フェラーリなどが一切入っていないのが惜しい。加えて残念なのが、オープンカーが皆無という点。VR という性格上、やはり風を切りながら高速を走っていきたいところですが、屋根付きの車しかないのが残念……いわゆるオープンなのはカートやフォーミュラカーしかないというワナ;。
つまりなにかというと、このゲーム、あまりにもガチのリアルレースシミュレータすぎて、気持ちよく VR でドライブするようなゲームにはなっていない、という……いや当たり前なんだけど;、これはレーサー向けのゲームだなぁ、という;;。
このゲームをやって思ったことは、VR 向けには非常にライトなごく普通のゲームでよいのだという点。例えば、首都高バトルのデータを引っ張ってきて VR 仕立てにして、オープンカーで気持ちよくドライブできるだけでも実は十分。……というより、VR という体験そのものに価値があるので、本当にゲーム自体はライトでよいと思うのですよ;。
なんというか、シンプルなオープンワールドのドライブゲームって出てこないかなぁ、と思ってしまったり。まあ時間がたてばそのうちたくさん出てくるのでしょうが、そういうゲームがこれから多数出てくることを期待したいです。
コメントする