先日ですが、夏のこたつさんの紹介でこちらを購入しました。
なぜに今さら赤毛のアン、と聞かれそうですが;、購入のきっかけになったのはこちらの話。簡単にまとめるとこんなところ。
- 赤毛のアンの正式タイトルは、「グリーンゲイブルスのアン」。
- 1908 年に出版された作品で、児童文学として書かれたものではなかったが、1952 年に翻訳家・児童文学者である村岡花子さんがこれを翻訳し、児童文学として日本で普及していくことになった。
- しかし完訳ではなく省略がかなりあり、ニュアンスが変わっている場所も数多く存在している。(この理由は様々に推測されているが、正確なところはわかっていない)
- こうした背景から、最近、原典に極力忠実な翻訳を目指した新しい訳本が出版されるようになってきている。
いくつか完訳版が存在していますが、その中でも amazon の書評が高く、かつイラストの萌え度が高そうなこちらを読んでみたのですが、
いやマジでびっくり。なにこのすごい作品は;;;。
すみません、不覚にも感動で涙が。これは確かに世界中で名作といわれるのも当然でしょう。
こちらの書評が言い得て妙なのですが、
「うちの養女が妄想癖なんだが育て方を教えてくれ」あるいは「ツンデレ喪女と妄想養女」、ラノベ風に改題するならこんな感じでしょうか(褒めてます)。
いやまさにこんな感じ。とにかく恐ろしいほど面白い。アンを「妄想幼女」、もとい養女と呼ぶのはまさにその通りで、まさか数ページにわたってびっちりとアンの妄想トークがぶちまけられるとは^^。翻訳も素晴らしく、今の時代のラノベと比較してもほとんど遜色ない読みやすさ。
そしてなにより素晴らしいのは、この作品、アンの成長物語であると同時に、ツンデレ喪女のマリラの成長物語でもあるというところ。基本的にはアン視点で描かれているものの、アンに振り回されながらちょっとずつ徐々に変わっていくマリラの様子が綺麗に描かれており、これがまた感動を誘います。いやまさかこんな作品だったとは。
やはり世界の名作は名作たる所以があるものなのだと改めて感じさせてくれた一作。気軽に読める作品だと思いますので、萌えラノベ好きな方にはぜひおすすめしたいところ。私はぜんぜん知らなかったのですが、赤毛のアンはシリーズもので、続きもある様子。こちらもまた挑戦してみたいものです。
アンはリラの話まで読んでますよー。
でも、それらが省略されていたとか、今回の様な完全版&萌えがあるとか、知らなかったです。うむむ。
余談ですが・・・モンゴメリの他の作品とかも、結構読んでいるのですけど、
別に、物凄く面白いとか、凄い展開があるとか、そういう訳では無いのですよねぇ。
そこそこの幸せと笑える程度の失敗がある、日常の描写が心地良いとか、そんな感じかな?