というわけで次は BGM 選びの話~。

結婚式の進行が決まったら、あとはそこにどの BGM を流すのかを決めていく必要があります。もちろん、BGM を選ぶのなんて面倒くさい、という方のために、多くの式場ではデフォルト BGM が決められており、そちらを使えばなんの苦労もありません……が、自分たちの場合はピンクの表紙の同人誌まで配布するために、式場デフォルト曲は全くといっていいほど使えませんでした;。いやだって、ピンクの同人誌配ってるのに、来賓入場でヴィバルディの四季(春)がかかってたり、ワーグナーの結婚行進曲とかで入場してきたら面白すぎるさすがに雰囲気が違いすぎるでしょう、ということで、BGM については自力で選択することにしました。
がしかし……。
これがとんでもない茨の道でした><。
や、すごーく簡単に言うと、BGM 選びって、手間がかかる割にはまったく労力に見合わないのですよ;。というのも、他人の結婚式でかかっていた BGM なんてぜんぜん覚えてないわけで、一生懸命選んだところでそんなに違いがあるわけではない。とかいって、ピンクの同人誌配るのにクラシック音楽はどう考えても似合わない……というわけで、頑張って BGM 選曲を始めることになりました。
ちなみにこの BGM の選曲をしていたのが、だいたい結婚式から 2 ヶ月ほど前。この頃、私は同人誌作成にかかりっきりだったため、実質的には BGM のチョイスは奥さん一任状態。がしかし、本当に凄かったのはここから。なんと奥さん、私が持っているアニソン系の比較的新しい代表的なものを、かたっぱしから聞いて音源チェックをしていったのですよ。その曲数は正確にはわかりませんが、軽く数百は超えているはずで、正直これには驚きました;。ううっ、ごめんよー;;。
とはいえやはり BGM についても外しちゃいけないところがいくつかある。具体的には、以下のところは特に BGM が注目されること、また緩い BGM を使うと披露宴自体がダレてしまうという恐れから、割と手堅い BGM を使うことにしました。
- 新郎新婦入場(和装)
- 新婦退場
- 新郎退場
- 新郎新婦再入場(洋装)
- ケーキ入刀
このうち最初に困ってしまったのが入場シーンの曲。比較的早い段階で 1 曲はアタリがついた(Sea of Dreams、ディズニーシーのテーマ曲)のですが、もう 1 曲で良い曲がなかなか見つからない。さんざん探して見つけ出したのが、Celine Dion の "The Colour of My Love"。Celine Dion のベストアルバムには収録されていないため、他の曲に比べてマイナーな曲らしい(奥さんも知らなかった)のですが、和装にもマッチする曲調なのでこちらをチョイスすることに。
次に困ったのがケーキ入刀のシーン。お色直し再入場からエンディングに向けて流れていく中で、とにかく明るい曲調に持っていきたかったのですが、これもなかなか見つからず。アニメ調に近い特性を持ちながら明るいポップさも兼ね備えた曲を……ということで探しまくって辿り着いたのが、House★Disney の "Part of your world HOUSE NATION Remix"。イメージドンピシャリの曲で、しかも再入場の Sea of Dreams からの連続性もよい、というバッチリな一曲でした。
そして新婦の退場の候補も何曲かありましたが、こちらは奥様チョイスで "Precious(wedding extended version)"。この曲はウェディングでは有名な曲で、Wedding version もあるほどです。
これらのポイントが決まってしまえば、あとは適当な曲を当てていけば OK。ただ、ご歓談 BGM については本当に適当に流しているとやはり雰囲気を損なうだろう、ということで、まず進行を
- ご歓談① 乾杯~新郎新婦友人スピーチまで
- ご歓談② 新婦退場~新郎退場まで
- ご歓談③ 新郎退場~新郎新婦再入場まで
- ご歓談④ ケーキ入刀~終わりまで
という 4 ブロックに分けて、演出の方向性として、① 比較的手堅く、②・③ 軽め、④ 明るく、というイメージを決め、それに合わせた曲をチョイスすることにしました。最終的なチョイスとしては、
- ご歓談① Enya
- ご歓談② アニソン(ARIA シリーズ+α)
- ご歓談③ ときメモ(← けろっちゃ氏とか、これ気付いてましたかねぇ?(笑))
- ご歓談④ House★Disney
の中からチョイスしていきました。
# ちなみにゆかりんの BGM は敢えてチョイスを避けました。これはでじくま氏の結婚式のためにリザーブw。
……とまあ、こんな感じで BGM を決定していったのですが、アニオタ的な BGM チョイスをしていく中でいろいろと気づいたこともありました。
一般人にはアニソンか J-POP かなんて分からない。
っと、すみませんやや暴言がw。でもこれは実のところ真実で、思いっきり意図的にアニソンしてるような曲を除けば、最近のアニメ・ゲームの曲はクォリティが高く、通常の J-POP 曲と大差がないものも多々あります(というより J-POP がアニメやゲームに使われている、といった方が正しいかも)。なので、アニソンだから……などと色眼鏡をかけて見る必要はなく、単純にその曲調がその結婚式のイメージに合っているかどうかだけで見ればよいと思います。特にこの傾向は、エンドロールやプロフィールムービーなどでは強いと思います。(写真や映像が主体になるため、そちらに目線を向けさせるようにすれば曲はある意味どうでもよくなってしまう、という)
アニメ・ゲーム系の off vocal(instrumental) 曲は使いやすいものが多い。
往年のゲーマーの方なら、アフターバーナーというアーケードシューティングゲームをご存じかと思いますが、あのゲーム、『あくまで BGM に徹する』という製作者の意図から、意図的にメロディラインがカットされていました。これと同じように、アニメ・ゲーム系の曲の中には、ボーカルを取り除くとかなり使い勝手がよくなるものがたくさんあります。今回利用したもので言うと、ARIA の OP 曲やカレイドスターの OP 曲など。候補に挙がっていたもので言うと、まほろまてぃっくの OP 曲、ななついろドロップスの OP 曲など。特に萌え系アニメ・ゲーム作品の中には、非常に前向きなイメージを伴った曲が数多くあり、その off vocal 曲はとても使い勝手がよいです。
Key のゲーム BGM 曲は極めて使いやすい。
Kanon、 CLANNAD、リトバスの BGM は使いやすく、中でも CLANNAD の曲は驚くほど使いやすいです。その理由は以下の 3 つ。
- もともと BGM そのもののクォリティが高い。
- もともとゲーム用 BGM のため、喜怒哀楽すべてに適した BGM が用意されている。
- これらの BGM は、作品がまたがっていてもつなげて使える。
もともとこれらの BGM はこんなに使うつもりはなかったのですが、ムービーを作ったり BGM を選曲したりしていると非常に便利なのでついつい使ってしまうのですよね。例えば、祝電披露の BGM として CLANNAD の「同じ高みへ」。幼少期のプロフィールムービー用に、同じく CLANNAD から「は~りぃすたーふぃっしゅ」。中高時代の BGM としてはリトバスより「MY BRAVE SMILE」など。さらに感動系 BGM として Kanon より「生まれたての風」。とにかく選曲で困ったら Key を探せ、というのが自分的な基本指針になっていました;。
# あ゛、AIR だけは使いにくいです。夏影とか全く使えませんw。
また、せっかくアニソンやゲーム曲を使うのなら、極力、ゲームの中での位置付けを踏まえた選曲をするというオタクならではの遊び心も入れたいところ。自分の場合は、エンディングムービーを、ときメモ2「あなたに会えて」(新郎・新婦の幼少期からの写真) → Kanon 「生まれたての風」(両家顔合わせ食事会の様子) → Kanon 「風の辿り着く場所」(エンドロール)という構成にしましたが、これは Kanon のエンディング構成になぞらえたもの。オタク的な遊び心もさることながら、原作を知っている人だと原作と重ね合わせて自動的に感動ブーストしてくれるという付加効果までつきますw。
……とまあ冗談はさておき^^、この BGM チョイス、なんだかんだで 1 ヶ月近くもかかりました;。結婚式 3 か月前の打ち合わせのときに、招待状の件と並行して、なぜいきなり BGM チョイスをお願いされるのかが最初は全く分かりませんでしたが、振り返ってみれば、なるほど確かにこれは時間がかかる作業なのだと思いました。進行を固めること、そして演出の方向性を決めること、さらに最適な曲を探すこと。どれをとってもそれ相応に時間がかかります。時期的には結婚式準備が本格的に忙しくなる前に片づけられたのですが、真面目にやろうとすると結構時間がかかるタスクなので気を付けておいた方がよい、と思います。
や、最初から最後までぜんぶゆかり固め、みたいにしちゃえればそんなに時間かからないのかもしれないのですけどねー;^^。
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