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Vivy -Fluorite Eye's Song-

すっかりご無沙汰な blog ですが、せっかくの時事ネタなので。

ようやく最終回を迎えた今クール最大…と言っていいであろう話題作、Vivy -Fluorite Eye's Song-。最近は後からまとめてみることが多いですが、この作品はほぼリアルタイムに視聴。進撃の巨人の制作を飛ばして本作に全力をかけた、という話もあり、いやはやなかなか面白いお話でした。

ざっくりしたストーリーラインは、自立人型 AI ヴィヴィのもとに、100 年後の未来から、マツモトという AI が転送されてきて、100 年後に起こる「AI による人類抹殺事件」を阻止するために協力を求め、AI 史の転換点を逐次修正していくというシンギュラリティ計画を遂行していく、というもの。Re:ゼロの原作者 長月達平氏と、そのアニメ化作品で脚本を一部担当した梅原英司氏が、共同で原案とシリーズ構成を手掛けたオリジナルアニメ作品。

この作品のすごいところは、SF 要素はあくまでドラマを盛り上げるための舞台装置、と割り切っているところ。最近のタイムトラベル/リープものの傑作は、良くも悪くも SF 考証をしっかり(というかそれっぽく)やっているわけですが、この作品はむしろ真逆で、難解な設定は極力排除する、という方向性で作られている。なぜ 100 年前? とか、なぜそこまでしかタイムリープできない? とか、そういう細かい話は全部抜き、という割り切りの良さがあり、純粋なドラマとして見せる、というところにフォーカスしている。微妙な不協和音で「As you like, my preasure(お気に召すままに、ご主人様)」から始まるヤバめな OP からして雰囲気を盛り上げてくれるし、アクションシーンもしっかり魅せてくれる。いい意味でケレン味で魅せてくれる作品で、伏線とか先読みせずにぼーっと見ていて、「おおー、そう来るか」的な見方をするのが一番楽しめそうな、コードギアス的な面白さのある作品でした。

……まあしかし、あまりにもキレイに終わりすぎているだけに、「何かが残る作品か?」と言われると微妙な感も。AI が人間と同等の知性を得たときにどうなるか? というのは確かに昨今の AI ブームからすると時事ネタではあるものの、さんざん手垢がついたテーマでもあり、過去を超える何かを見せられたのか? と考えると微妙な感もあります。とはいえ今クールの秀作であることは間違いないので、皆様もぜひ。


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